Sweet Pain




byドミ



(10)連休の予定



5月1日の夜、部活が終わった後、わたしは先生の宿舎を訪れていた。
先生がコーヒーを淹れてくれる。

コーヒーカップを手にしながら、わたしも、コーヒーの淹れ方を覚えよう、先生に美味しいコーヒーを飲ませてあげたいと、思う。


先生は、三連休、どうするんだろう?
事件が解決したのは、喜ばしい事だけれど。
先生が連休中、学園に残っている必要はなくなってしまったよね。

やっぱり先生、どこかに、お出かけするかなあ?
お出かけするにしても、せめて、日帰りで、先生の誕生日には職員寮にいて欲しいな。


「ところで、蘭」
「ん?何、先生?」
「明後日からの3連休、部活もねえんだろ?蘭は、どうするんだ?実家に外泊するのか?」

5月の3日から5日の3連休は、大会前の強化練習などを除いて、基本的に、部活も含めて完全にお休みになるのが、帝丹学園全体の風習だ。
中等部までは、大抵の子は、家に帰って家族と過ごす。
高等部になると、友達同士で旅行する子も出て来るけど。

「・・・ううん、家には帰らないよ。お父さんもお母さんも、それぞれ忙しいみたいだし」

お父さんとお母さんが忙しい様子なのは、ホント。
お父さんには、探偵事務所での他の仕事が溜まっているし。
お母さんは、事務所と裁判所が休みでも、他の仕事や調べものがある。

お父さんとお母さんには、わたしは連休中、友達との予定があるって話をしていた。
両親への小さなウソに、少し胸が痛むけど、先生のいる場所から離れたくなくて、どうしようもなかった。

「旅行とかは?その、鈴木家のお嬢さんと一緒に・・・」

園子に、1回は誘われたけど。
その話は、なしになった。
でも、それを言う気にはなれなくて。

「園子は家族旅行だって。わたしは・・・予定なし。連休は、町をぶらついて過ごそうかなと・・・」
「じゃあさ。三連休、伊勢志摩に、行かねえか?」
「えっ・・・?」

わたしは、目を見開いて、先生を見た。
先生が何を考えているのか、分からない。

「・・・そ、その。昔、事件を解決した事で、懇意にしてくれてる人がいてさ。その人から、伊勢志摩にある旅館の宿泊券を貰ったんだよ。だから・・・」
「で、でも、良いの?」
「良いのって、何が?」
「だって・・・交通費とか、他の経費とか・・・わたし、とても出せないよ」
「バーロ。高校生にお金出せなんて、思ってねえよ。それに、蘭には事件の捜査で随分手伝ってもらったしよ。そのお礼に、経費は全部奢るからさ」

わたしは、先生の言っている事が良く分からず、固まってしまっていた。
返事をしないわたしに、先生がどこかオズオズした様子で、尋ねて来る。

「・・・嫌か?」

えっ?

わたしは、思いっきり、ブンブンと音が出るくらいの勢いで、頭を横に振った。

「嫌とか、そんなんじゃなくって。・・・だって先生、三連休、予定立ってないの?」
「事件が解決する見通しがついてねえのに、予定入れるワケねえだろうが」

あ、そうか。
中山先生の件、片がついてなかったら、三連休も事件にかかりきりの予定だったよね。

「そうだね。実は、わたしも、三連休はそのお手伝いしようって思ってたんだ。その前に、事件が解決しちゃったけど」
「そ、そうか」

先生は、どこかホッとした様子だった。

「嫌じゃねえし、特に予定もねえなら、行かねえか?・・・無理にとは、言わねえけど」

嫌じゃない。
むしろ、嬉しい。
行きたい。

なのに、返事が出来ないのは。
何かが、引っ掛かっているからだ。
・・・何だろう?

「あ!その、心配しなくても、宿の部屋は別々だから!」

突然、先生が焦ったように言った。
わたしは、思ってもいなかった事を言われて、何だかおかしくなる。

「別に、そんな心配なんかしてないよ。だって先生、高校1年の女の子なんて、まだ子どもだって思ってるでしょ?」

そう返すと、先生は酸っぱいような顔をした。
何か変な事、言ったかしら?

「先生、伊勢志摩のどこを巡ろうとか、考えてるの?」
「ええっと・・・一応、カスティリア村とか伊勢神宮とか白河水族館とか、考えてんだけど。蘭が行きてえとこがあったら、合わせるよ」

志摩カスティリア村とか白河水族館とか、どっちかと言えば先生よりわたしが興味持ちそうな所じゃない?
先生、自分の為じゃなくて、わたしの為に、今回の旅行、計画したんじゃないかって、気がする。

「先生、どうしてわたしに、そこまでしてくれるの?」
「は?」
「だって・・・その旅行って、先生が楽しめそうな感じじゃないじゃない?」
「だからそれは、お礼に・・・」

そこまで言って、先生は頭を振った。
先生が手を伸ばして、わたしの両頬に当て、わたしの目を覗き込む。
わたしは、心臓が跳ね上がる程にドキドキした。

「お礼もあっけど、それよりも、連休をお前と一緒に過ごしたいんだ」
「えっ?」
「誰にも邪魔されずに、2人だけで・・・」


先生に取ってわたしは、妹のような存在なのだろうか?
それとも、庇護すべき子供?

何でも良い。
わたしと2人で過ごしたいと考える程、先生がわたしの事を想ってくれているなら。


「・・・わたし、行きたい。連れてって、先生」

先生は、一瞬、目を丸くした後、破顔した。

「良かった。断られるかと思った」
「先生・・・」


旅行中に、先生の誕生日が来る。
この前、街に出た時に、先生への誕生日プレゼントを買っていた。
当日に、先生に渡す事が出来る。それが嬉しい。


そして、先生には、恋人も、恋人にしたい女性もいないんだって、分かっちゃった。
だって、さすがに、そういう女性がいるのに、誕生日に他の人と2人で過ごそうなんて考える筈、ないものね。


「じゃあ、蘭、連休中の外泊届を出しとけよ」
「うん、分かった」


わたしは、幸せな気持ちで、先生の宿舎を後にした。
寮の部屋に帰って、食事をとりながら、旅行の件を園子に報告する。

園子は大興奮していた。

「蘭!どう考えても、工藤先生は蘭にホの字だよ!良かったじゃん!」
「んもう!そんな事、ある筈ないじゃない!」

ホント、園子の想像力のたくましさには、ついて行けないものがあるわ。
耳年増の園子だけど、経験値から言ったら、わたしとドッコイじゃないの。

先生が、わたしなんかを対等に相手する筈がないっていうのに。



   ☆☆☆



次の日、5月2日。
授業を聞いていても、わたしは上の空だった。
部活も三連休は休みになる分、今日は、遅くまである。
なので、気を引き締めないとと思いつつ、顔がにやけてしまうのだ。


そして、放課後。
今日はみっちり部活がある。
更衣室に向かおうとしたわたしは、校舎裏の人目に着かない木陰で、いきなり袖を掴まれた。

「毛利!」
「・・・た、高橋君?」

正直、高橋君の事は、スッカリ忘れていた。
あれからもずっと、同じ教室にいたのに、殆ど意識した事もなかった。

だってあれ以来、何も言ってこないし、きっと諦めているんだろうと、思ってた。

「明日からの連休、一緒に出かけないか?勿論、泊りがけで」
「そんなの・・・家に帰る約束しちゃったから、無理だし、第一、高橋君と出かけなきゃならない義理は、ないじゃない!」

わたしは普段、嘘が嫌いな方なんだけど。
両親相手には心が痛んでも、高橋君相手には、罪の意識もなく、簡単に嘘がつけるようになってしまった。

「良いのかよ、そんな事言ってて」
「えっ?」
「先週の日曜日、オレ、見たんだぜ」

先週の日曜日?・・・って・・・。
わたしが、先生と一緒に出かけるところを?

まさか!

高橋君がニヤリと笑い、わたしの目の前に携帯を突き出した。
その画面を見て、わたしは、とっさに口を押さえ、上がりそうになる声を慌てて堪えた。


先生の車に、わたしが乗り込むところが、画面にシッカリと映っていた。


「結構、よく撮れてるだろ?今時の携帯はスゲー性能が良いから、引き延ばしたら先生の顔もハッキリ映ってるぜ」

わたしは、高橋君の顔を茫然と見ていた。
高橋君の事が、心底、怖いと思った。
好きな男は誰なのか聞いて来た時より、無理矢理キスしようとして来た時より、もっと怖い。

「明日、一緒に行くよな?」

勝ち誇った顔で、高橋君が言った。
でも、わたしは、かぶりを振る。

先生は退職になるかもしれない。
わたしは、退学になるかもしれない。
でも、でも、それでも、脅しに屈してはいけないって、強く思う。

「行かない。絶対、行かない!」
「・・・良いのか?これ、現像されて、ばらまかれても?」
「良いよ。わたしは・・・わたしも先生も、別に、後ろめたい事なんか、してないし!ばら撒きたいなら、そうすれば良いじゃない!」


高橋君が不機嫌そうな顔で、何か言い募ろうとした。
が、いきなり伸びてきた手が、高橋君の手からひょいと携帯を取り上げた。

「へえ。ホント、今時の携帯は性能が良いよな。よく撮れてる」
「・・・せ、先生!」
「何するんですか、返してください!」

先生は無言で、取り戻そうとする高橋君からひょいと避けながら、携帯のボタンを押していた。
そして、

「ほらよ」

と、高橋君に返す。
高橋君は顔色を変えた。

「人の携帯のデータを完全に消すなんて、汚ねー!教師だからって許されねーぞ!」
「人を脅迫する方がずっとずるくて汚いと思うが?それに、毛利が言った通り、オレ達に後ろめたい事など何もない。あの日、2人で車で出かけたのは、中山先生の事件捜査の為で、出るとこに出たら申し開き位いくらでも出来る」
「嘘だ!デタラメだ!あんた、毛利が可愛いから、最初から目をつけてたんだろうが!立場を利用して、毛利の体を弄んだな!」
「オメーが信じようがそんなのどうでも良い。申し開きは出来る。証言者もいる。オレが退職に追い込まれる事も、毛利が退学に追い込まれる事も、あり得ねえ。だが、こんなのが、ばら撒かれたら、毛利の今後に差し障るし、ない事ない事取りざたされて、辛い目に遭うだろう」

先生は、淡々と、だけど、厳しい眼差しで、高橋君を真っ直ぐに見て言った。
高橋君は、先生を睨み付けている。

「オレは、立場を利用して、女性を弄んだ事などねえし、これから先もそんな事はぜってーしねえ。高橋。弱みに付け込んで毛利を弄ぼうとしたのは、お前の方だろう?まだ高校1年の分際で、ラブホテル検索してた事、ネタは上がってんだぜ?」

高橋君は、目に見えて顔色が変わり。
突然、身を翻すと、そのまま、駆け去って行った。


「せ、先生!?高橋君がラブホテル検索してたって・・・!?」
「単なる推理というか、推測。けど、あの様子だと、思いっきり、図星だったな」

わたしは、思わず身震いしていた。
わたし、ファーストキスも、まだなのに。
高橋君の「脅し」に屈していたら、わたしのハジメテを、高橋君に・・・?


「毛利。部活に遅れると、大変だろ?早く行けよ」

先生が、優しい眼差しでわたしを促した。
わたしは頷き、駆けて行った。
きっと先生が見守ってくれていると感じながら。


部活は、始まるギリギリの時間だった。
とにかく今は、空手に集中する。
考え事なんかしてたら、怪我の元だし。
気を引き締めて臨んだ。


部活が終わって、着替え終わって。
外に、高橋君が待ち伏せしてたらどうしようって、怖かったけど。
とにかく、寮に帰らなければ。
先生の寮に寄りたかったけど、今日はまずいし、連休前の特別だから7時を過ぎても部活が行われていて、時間もない。

高橋君が待ち伏せしていたにしても、女子寮内までは追って来られない筈だから。
わたしは、足早に、寮へと戻った。

すると、寮の玄関口近くに、園子が難しい顔をして待っていた。
園子がわたしを引っ張るようにして、わたし達の部屋に戻る。

「園子?」
「蘭。時間がないから、急いで荷物まとめて、舎監室に、今日からの外泊届を出して」
「え・・・?」
「鈴木家の運転手が迎えに来るから、行くわよ」
「あの、園子?」
「蘭は、今夜、うちに泊まってね。蘭のうちまで送ったら、明日の出発に、小父様誤魔化すの大変だろうし」
「あ、あの・・・?」
「事情は聞いてる。任せて」

難しい顔をしていた園子が、ふっと表情を緩めた。

「明日から旅行でしょ?でも、高橋君に出かける所を見られたら、面倒じゃん」
「園子・・・」
「明日、工藤先生がうちに、蘭を迎えに来るそうだから」
「・・・・・・」
「わたしは別に、高橋君と工藤先生の、どっちの肩を持つ気もない。でも、蘭の味方だから、蘭が好きな人と引っ付けるよう応援したいし、蘭を困らせる奴は許せないの」
「園子・・・ありがとう」
「悔しいけど。わたしが蘭の味方だって事を見抜いてた事は、工藤先生を褒めてあげても良いって思う」

どうやら、あの後、工藤先生が園子に相談を持ちかけたらしい。
幸い、明日からの旅行に備えて、荷物はあらかじめ纏めていた。
わたしは、慌ただしく舎監に届を出し、旅行の準備をし、園子と共に表に出た。
表には、許可を得た鈴木家の車が、待っていた。

車が出発した時、車のライトの端に人影が写り、息をのむ。
たぶん、高橋君だ。

先生と園子の判断は、正しかった。
明日、予定通りに出かけてたら、絶対、高橋君に現場を抑えられてる。
そして今回は旅行だから、全く申し開き出来ない。


でも、この先、どうしよう。
林の中で後をつけるのは困難だから、先生の寮を訪れている事までは、まだ、突き止められていないようだけど、それも、時間の問題だろう。
しばらくは、先生の寮を訪れるどころか、声をかける事すら慎重にならないと。

車の中でホッとした所で、園子に声をかけられた。

「蘭」
「なに、園子?」
「工藤先生には、避妊だけは、きちんとしてもらいなよ」
「げほげほごほっ!」

園子から手渡された紙パックのジュースを飲もうとしていたわたしは、盛大にむせた。

「ななな何て話をするのよ、園子!そんなんじゃないって!」
「わたしには、男女二人で旅行に行って、そんな積り全くないって方が、信じられないわね」
「せ、先生は、何もしないって、部屋も別だって・・・!」
「でもさ。雰囲気に流されるとか、そういう事だってないとは言えないよ。何よりも、蘭、あんたさ、工藤先生に求められたら、拒めないんじゃない?」
「・・・・・・!」

雰囲気に流されるとか、そもそも、そんな雰囲気になるとか、有り得ないよ。
第一、先生がそんな事、考える筈ないじゃないの。

・・・でも、たとえ万一にでも、先生に求められたら、きっと拒めない。
それだけは、園子の言う通りだって、わたしは思った。


「園子。旅行に反対はしないの?」
「反対、して欲しいの?」
「ううん・・・だけど・・・」
「蘭が行きたいんでしょ。だったらわたしは、反対しない」

園子の、こういうさばけた所、本当に好きだなあ。
昔から、大事な親友だった。


鈴木邸を訪れ、園子のご両親とお姉さんに挨拶をした。
みな、気さくに迎えてくださる。

園子は、わたしが鈴木邸に一泊した後、連休中は実家に戻ると、家族には説明していたようだ。

久しぶりに、園子の部屋に泊まって。
時間を忘れ、色々、他愛ないお喋りをした。


「蘭」
「なに、園子?」
「工藤先生はきっと、蘭の事ちゃんと大切にしてくれるって、信じてるけどさ・・・もし、もしも、蘭を弄んだり二股かけたりなんて不埒な事があったら、言いなよ?パパに頼んでこらしめてやるから」
「・・・ありがと、園子。でも、きっと、そんな事にはならないよ」
「わたしも、そう願いたいけどね」



   ☆☆☆



布団の中でもお喋りを続けていたけれど、いつの間にか眠っていて。
目が覚めたら、もう、辺りは明るくなっていた。

先生は7時半頃迎えに来てくれるって話で。
園子達も、同じ頃、家を出るんだとかで。

慌ただしく朝食を済ませ身支度をしていると、7時20分ごろに先生の車が到着した。


これから、事件捜査でも何でもなく、先生と2人だけのお出かけ。
ドキドキして、緊張する。


「おはよう、蘭。それと・・・鈴木」
「お・・・おはようございます、先生」
「おはようございます。いかにも、ついでって感じの挨拶ね、工藤先生?」
「あ・・・いや・・・その。無理を聞いてくれて、ありがとうな」
「蘭の為よ。先生のお願いを聞いた訳じゃ、ないです」
「ああ・・・でも、ありがとう」

先生が、柔らかく微笑んで言った。
仏頂面だった園子も、さすがに少し頬を赤らめる。
園子は元々面食いだし、先生は充分園子好みの良い男なんだもの。
微笑まれて、全く何も感じない筈、ない。

でも、きっと園子は・・・最初から無意識の内に、「蘭の好きな男性」と考えて、園子の恋愛対象から、先生の事を外してたんだろうって・・・思うの。

「先生、言っとくけど。蘭に、無体な事はしないでよ?そんなの、わたしが許さないから!」
「心配しなくても、蘭が嫌がるような事はしねえよ」

先生が苦笑して言った。
園子が、わたしにだけ聞こえる声で、ボソッと呟いた。

「蘭が嫌がらないから、問題なんじゃないの」

「蘭、乗れよ」

先生が、助手席のドアを開けて言った。
わたしが乗り込むと、先生は運転席側に回る。

「じゃあ、園子。行ってきます」
「蘭。頑張ってね」

園子が手を振った。
もう、園子ったら、一体、何を頑張れって言うんだろう?


でも、先生と2人きりの旅行で、壊れてしまうんじゃないかってくらい、わたしの心臓はバクバクドキドキしている。
わたしの戸惑いをよそに、車は走り出していた。




(11)に続く


++++++++++++++++++++


<後書き>

いよいよ、リニューアルでない部分に突入です。

「ホの字(惚れている事)」って、死語かな?少なくとも、古語だよね。
うーん、歳がばれる(何を今更)。
でも、園子ちゃんって意外と、古い言い回しとか知ってるものね。

このお話はフィクションで、実在の施設とは一切関わりありません、と言いたいところですが。
伊勢神宮だけは、実在します。まあ、歴史の古い神社ですから。
志摩カスティリア村は、映画「瞳の中の暗殺者」でのトロピカルランドのモデルとなったところが元になってます(笑)。
白河水族館はね・・・ここも、一応モデルにした所はあるのですが、白河って名前にした理由は、昔の天皇の名前繋がりで、です。

当初、高橋君をここまでストーカーチックな人物にする気はなかったのですが、いつの間にかいないのは不自然だと登場させたら、こんな事に。
最初からウザいキャラでしたが、更にウザく、策士になっている。
まあ、策士という意味では、新一君に敵う筈もないですけど。

これよりずっと先にちょっとだけ考えていた「蘭ちゃんの危機」は、会長さんとも相談して、バッサリ切り捨てる事に致しました。その分(?)、高橋君に頑張って(?)貰いましょう。まあ、そんな長い事ではないです。

さて、この後の旅行。
勿論、ただでは済みませんよ(笑)。
我が家の新一君は、蘭ちゃんが何よりも大切なので、強引に行きかけても、決して、無体な事はしないです。
ただ、蘭ちゃんは他の男には決して流されませんが、新一君から迫られると、簡単に流されてしまうからなあ。

とは言え、いきなりエッチ突入には、なりません。


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