Better Development



byドミ



(8)



玄関ドアを開けたわたしの目にいきなり飛び込んで来たもの、それは、真っ赤な大輪の薔薇の群れだった。
勿論、そこには人が立っていて、その人物が薔薇の花束を持っていたのだけれど。
大袈裟でも何でもなく、相手の顔は完全に、薔薇の陰に隠れてしまっていた。

「新一?」

わたしは声を掛けた。
相手が新一である事は、確信していたから。

新一が、薔薇の陰から顔を出す。
気のせいか、新一には珍しく、緊張したような顔をしている。

新一は、わたしに向けて、無言で花束を差し出して来た。
わたしは呆然として、反応出来なかった。

「蘭?」

新一の声に、我に返る。

「受け取ってくんねえのか?」
「これ、わたしに?」

新一が、心なしか赤くなって頷く。

「ありがと。綺麗な薔薇・・・すっごく嬉しい!」

今日は何の記念日でもないし、新一がこんな事をする理由なんか、皆目見当がつかなかったけれど。
新一が薔薇の花を贈ってくれるってんだから、わたしは素直に受け取る事にした。

新一から薔薇の花束を受け取ると、早速活けようと、わたしは新一に背を向けて、中に入ろうとした。
すると、後ろから新一に腕を掴まれた。

「蘭!」
「ん?何?」
「あ、あの・・・」

新一がしどろもどろになって、何か言い淀む。

「とにかく、中に入れば?出かける前に、お茶でも飲んで行きましょうよ」
「話があるんだ」

新一が、切羽詰まったような顔で言った。
何だろう?
新一の余裕のない表情に、わたしは妙な胸騒ぎを覚えてしまう。

「あの。先に、お花を活けて来ちゃ、駄目?」
「あ・・・いや、その・・・」

新一が、困ったように目を泳がせた。

「・・・居間で、落ち着いてから、話をしましょう?」

新一は、少し逡巡する気配を見せたけど、やがて頷き、玄関のドアを閉めた。
わたしは、先に室内に入り、花瓶を棚から出す為に、台所に向かった。
新一は、玄関ドアに背中をもたれさせて、天井を向き、大きく息をついていた。

一体、何だって言うんだろう?
何だか、わたしまで緊張してきてしまった。


新一の事が気になってたけど、わたしは取りあえず戸棚から花瓶を出して、薔薇を活けた。
大輪の真紅の薔薇は、棘を綺麗に取り除いてある。

「きっと、高かったんだろうな・・・」

別に、プレゼントの値段で、気持ちを測る訳ではないけれど。
お金には不自由しない新一であっても、この薔薇は気軽に買えるようなものではないと、思う。

不意に、「百万本の薔薇」という歌を、思い出した。
貧しい絵描きの青年が、自分が住むささやかな家を売って、いずれはこの街を去って行く踊り子に、部屋いっぱいの薔薇の花を贈ったという、歌だ。

物や金額で愛情を測る訳ではないけれど、この真っ赤な薔薇の花束には、新一の気持ちがいっぱいに籠っているような気がして、何だか嬉しい。
花をどこに置くか迷ったけれど、結局、わたしの部屋へ持って行った。

そして、コーヒーを淹れて茶の間で待つ新一の元へ行った。

「新一、どうぞ」
「あ・・・サンキュー」

新一は、何だかそわそわした様子で、コーヒーに口をつけた。

「で、新一?」

わたしは、自分の分のコーヒーを持って新一の向かい側に座り、声をかけた。

「うん?」
「今日は、どこに連れてってくれるの?」

わたしの言葉を聞いた新一は、虚を突かれたような、何とも言えない表情をした。

「・・・ごめん。全然考えてなかった」

わたしは、首を傾げた。
別に、怒った訳ではない。
単に、不思議だった。
だって、わたしにきちんとした格好をして待ってろって言ったし、新一もスーツなんか着込んでるし。
てっきり、少し改まった格好でなくちゃいけない所に行く積りなのかと、思ってたんだもの。

「じゃあ、何で、改まった格好をしろって?」
「あ、や、そ、それは、だな・・・その・・・」

新一は、しどろもどろになっていた。
と思うと、突然居住まいを正して、ひたとわたしを見詰めた。

「蘭!」
「は、はい!」
「結婚しよう」

わたしは、手にコーヒーのカップを持ったまま、固まってしまった。


・・・後から、この時の事を思い返すと、とっても笑えてしまうのだけれど。
わたしってば、この期に及んでもまだ、薔薇の花束やスーツは、プロポーズの為だったって事、気付いてなかったのね。

わたしは、ようやくカップをソーサーに置いて、口を開いた。

「あの・・・新一?」
「あん?」
「結婚って、言ったの?」

新一の表情が、苦いような酸っぱいような、妙なものになる。

「ああ。プロポーズ、した積りだけど?」

何でだろう?
わたし、新一が本当に単純に、結婚を申し込んでくれたって事が、分かってなくて。
すごい頓珍漢な言葉を返した。

「あのね。・・・子供、出来てなかったんだけど」
「は?」
「あの後、月のものもあったし」

新一の目が点になっていた。
もしかして新一、子供を楽しみにしてたのかしら。
新一が俯いたので、わたしは心配になった。

「あの、新一?」
「オメーな。どういうプロポーズだったら、ウンと言ってくれる訳?」
「え・・・?ど、どういうプロポーズだったらって・・・」
「オメーが、あんなプロポーズじゃやだ、シチュエーション位考えろって言うから、必死に考えたってのによ。それともオメーには、はなからオレと結婚する気はねえって事か!?」
「え・・・?新一・・・?だって・・・」
「それともまさかオメー、誰か他に結婚してえ奴がいるとでも言うのかよ!?」

顔をあげた新一の瞳には、今まで見た事のない暗い炎が渦巻いていて、わたしは思わず息をのんで後退った。
正直、新一が怖かった。
でも、それ以上に、新一はわたしの事信じてくれてないのかという、怒りと悲しみが湧き上がっていた。

「そ、そんな事、ある訳ないじゃない!し、新一はわたしの事、そんな女だと思ってる訳!?」
「じゃあ!どうしたらオレと結婚してくれんだよ!?」
「ええ!?ど、どうしたらって・・・」

いつの間にか、新一がちゃぶ台をまわってわたしの所まで来て、肩を掴んでいた。
その痛みに戸惑いながら、新一を見詰め返す。

『え・・・?新一、まさか、泣いてる?』

勿論、そんな筈はない。
新一は、物心ついてから一度も泣いた事がないようだし。

けれど、新一の瞳の暗い炎の奥に、何だか泣いているような揺らめきを感じ取ってしまったのだった。


「新一?わたしと、結婚したいの?」

わたしが思わず発した問いは、相当にお間抜けだったと思う。
新一は、わたしの両肩を掴んだまま(でも、かなり緩んだけど)、ガックリとうな垂れた。

「当たり前だろ!?オメーと結婚してえから、オレはオメーにプロポーズしてんだろうが!」
「・・・・・・!」

わたしは、思わず息を呑んでいた。
それは、すごく単純な事、だったのに。
わたしが変に考え込んで、妙い色々勘ぐって。複雑にしてしまってたんだ。

「ご、ごめん。あの、新一・・・」
「んあ?」
「その・・・子供が出来たかもしれない責任取る為のプロポーズだって、思っちゃったの・・・」
「・・・・・・」

わたしの言葉が、どうやら新一にはショックだったらしい。
新一は顔を下に向けたままだけど、見ていて分かるほどに、肩を落としてしまった。

ああ、違う。
こんな事じゃなくて、もっと他に、言うべき事がある筈なのよ。

「新一?」
「ああ・・・何だよ・・・」

新一の声が暗い。
わたしが想像するよりもずっと、新一はわたしを想ってくれているんだ。
何だか、くすぐったい。

「謹んで、お受けします」
「へっ!?」

顔をあげた新一の目が、見開かれている。

「だから、その・・・プロポーズ・・・」

わたしは、恥ずかしくなってつい語尾が消えてしまったけど、精一杯笑顔を作って、新一に告げた。
あー、顔が熱い。きっと、真っ赤だわ。

新一は暫く、呆然としたように目を見開いたままだったが。
やがて、顔がほころんで満面の笑みになった。

わたしが初めて見た新一の表情。
きっと、忘れない。生涯、忘れない。


「ホントか!?やりぃ!」
「きゃっ!」

新一に抱きあげられてしまったので、わたしは思わず声をあげていた。
新一の手がわたしの腰に回っていて、新一の顔がわたしの胸に埋まっている(////)。

「ちょ、ちょっ・・・!新一!?」
「蘭。ありがとう。すげー嬉しい!」


新一の言葉に、わたしの目から涙が零れ落ちた。
嬉しいと言って貰って、こちらこそ、すごく嬉しい。

こんなに真っ直ぐにわたしを想ってくれている新一なのに、わたしは何で、色々変な勘繰りをしていたのだろう?
わたしは思わず、新一の頭を抱き締めていた。


   ☆☆☆


「ん・・・はあ・・・あん・・・んんっ!」
「くっ・・・はあ・・・蘭・・・蘭っ!」

わたしの部屋で。
薔薇のむせ返るような香りの中で。

わたし達は、体を重ねていた。


ドレスとスーツは床に散らばっている。
皺にならないかと、心配したけれど、今はもう、服の事なんか頭から飛んでしまっていた。



快楽以上に、愛する人と一つになっている無上の喜びが、深く愛されている実感が、わたしの全身を支配する。

わたしが、新一に恋心を抱いているんだって自覚したのは、高校生になってからだけど。
きっとわたし、物心ついた頃からずっとずっと、新一の事が好きだった。
男と女とが、こういう愛し合い方をするんだって事なんか、全然知らなかった頃から、ずっと。



「ああ・・・新一・・・ぃっ!」

わたしの心は新一でいっぱいで。
こうやって、隙間なく身を重ね合わせて繋がっていても、まだ足りないって、もっと欲しいって、一つに溶け合いたいって、思っちゃう。
わたし、多分、この行為自体が好きな訳じゃないんだけど、新一に抱かれるのは好き。
だって、わたしの中に新一が入って、一つになっている、繋がっている、こんな幸せな瞬間って、ないもの。

「蘭・・・蘭・・・愛して・・・るっ!」

新一がうわ言のようにわたしの名を呼びながら、ぐっと腰を押し付けて来る。

「新一・・・ああん・・・はあっ・・・新一ぃ!」

わたしは、手と足を新一の背中と腰にまわしてしがみ付く。
新一の腕が、優しく力強く、わたしを拘束する。

もっと深くに、来て。
もっと、あなたを感じさせて。
もっともっともっと。


気も狂わんばかりの快楽は、相手が新一だからこそ、もたらされるもの。


『オレを狂わせるのは、オメーだけだ』

新一も、そうなの?
白濁した意識の奥で、わたしはそういう事を考えていた。

新一も、相手がわたしだから、快楽に狂うっていうのなら、嬉しい。


「あ、あっ・・・しん・・・いち・・・」
「蘭・・・くうっ・・・蘭っ!」

わたしの中からは際限なく蜜が溢れ出し、新一のものがわたしの中をかき回す度に、隠微な水音が響き渡る。
新一が激しく動き、2人の体がぶつかり合う音がする。
お互いの激しい息遣いと、あられもない声が響く。

滴り落ちる汗、2人の交わったところから溢れ出る体液、むせかえる薔薇の香り。


愛してる、新一を愛してる。
そして、新一の激しく深い愛を感じる。

どうしてわたし、新一が「体目当て」だなんて、バカな事を少しでも、考えてしまったんだろう?


「蘭っ!?どうしたっ!?」

新一の焦ったような声に、わたしは我に返った。
目を開けると、動きを止めた新一が、心配そうにわたしの顔を覗き込んでいた。

その、蒼味がかった瞳の色に、吸い込まれそうになる。

「し、新一?」

新一が、指でわたしの頬を拭った。
ああ。わたし、いつの間にか、涙を流してたんだ。

「何でもないの・・・ただ、幸せで・・・」
「蘭?」
「すごく、幸せで・・・」
「蘭・・・」
「ずっと・・・傍に、いてね・・・」
「ああ。ずっと、傍にいる・・・ぜってー、離さねえから・・・」

新一が、わたしの頬を流れる涙を、そっと拭い、そして優しく口付けて来た。


再び新一が動き出し、2人とも高みへ向かって上り詰めて行く。


「はっ・・・ああああっ!しんいち・・・ぃっ!!」
「くうっ・・・うおっ・・・・らん・・・っ!!」

新一の熱が、わたしの奥深くで放たれるのを感じながら、わたしの意識は遠のいて行った。



   ☆☆☆


エッチで気を失ったなんて、かなり久し振りの事で。
新一の腕の中で気がついた時、ちょっと呆然としてしまった。

「蘭?大丈夫か?」
「う、うん・・・」

わたしは赤くなった顔を見られたくなくて、新一の胸板に顔を押しあてた。


「蘭。おっちゃんとおばさんに挨拶したら、籍を入れよう」
「う、うん・・・」

新一の言葉は嬉しかったが、わたしは新一の胸に顔を埋めたままで返事をした。

「式は、夏休みにな」
「うん・・・」

結婚式。
まだ、実感が湧かなかった。

でも、わたし本当に、新一のお嫁さんになるんだ。
ようやく顔をあげると、新一はすごく優しい瞳でわたしを覗き込んでいて、また胸がキュンとなった。


「ねえ、新一」
「うん?」
「いつ頃から、結婚なんて考えてたの?」

新一は少し目を見開くと、うーんと考え込んだ。

「それは難しい質問だな」
「そう?」
「いつから、蘭をお嫁さんにしたいと考えてたかってーと、そりゃ、あれだ。物心ついた時」
「ええっ!?」

わたしは驚いて、思わず体を起こしてしまった。

「だってオレ、ずっと、蘭しか見えてなかったんだからよ」

新一がちょっと苦笑して言った。

「多分、オレは結構長い間、片思いだったんじゃねえかって思ってんだけど?」
「えっ?」
「違うか?」
「・・・違うと、思う・・・わたしは自覚がなかっただけで・・・多分、わたしだって・・・」

新一の目に、ほんの少しだけ悲しみの色を見たような気がして、わたしは胸が詰まった。
幼い頃からわたしに愛を注ぎ続けてくれた新一に対して、どうしてわたし、ほんのちょっとでも、その気持ちを疑うような事、しちゃったんだろう?

「・・・具体的に考え始めたのは、初めて蘭を抱いた時だよ」
「えっ!?」

再び驚く。
初めて体を重ねたのは、高校2年の時。
新一が、黒の組織との戦いを終えて、自分の姿を取り戻して帰って来た時だ。

「・・・バージンを貰った責任を取る気だったの?」
「オメーな。いい加減、その『責任取る』って発想、止めろよな。ちげーよ。ぜってー、オメーのこんな姿を他のヤツに見せてたまるか、他のヤツに触れさせてたまるかって、思ったんだよ!」

新一の言葉に、何だか笑えて来た。

「笑うこた、ねえだろ?」
「ごめん。だって、嬉しくて」

新一の独占欲が、何だか心地良い。
本当にすごく幸せだって思った。

「・・・本当は、オメーが二十歳になったら、すぐにと思ってたんだけどよ」
「うん?」
「オメーの誕生日の日、オレ、プロポーズしたのに、オメー、全然気付かねえんだもんよ」
「ええっ!?ウソっ!?」

わたしは再び飛び起きた。

5月半ばのわたしの誕生日、新一は無理やり時間を作ってくれて、わたしは新一の家に泊まった。
その時・・・プロポーズ・・・?

あ!


『蘭。オメーの事が好きなんだ。世界中の誰よりも。これからも、ずっと毎日、オメーとこうしていたい』

あれって、睦言の類なんだと聞き流しちゃったんだわ、わたしって。

わたしが、「新一はわたしと結婚する意思はないのかな?」と思って凹んでいた頃、新一は新一で、わたしにプロポーズが伝わらなかった事で落ち込んでいたんだわ。


「ごめんね。新一・・・」
「いや。鈍いオメーに、婉曲な表現をやったオレが、悪かった」
「に、鈍いって何よ〜〜!」

新一がにやりと笑って言って。
図星だったんだけど、何だか悔しくて、思わず、新一の胸をポカポカ叩いていた。

「いて、いてっ!何すんだよ!?」

新一が、わたしの腕を掴む。
そして、左手を取られた。

「お仕置き」
「えっ!?」

わたしの左手に、何か冷たいものが触れ。
見ると、わたしの左薬指に、指輪がはまっていた。

「あの日、渡しそびれたヤツ」

煌めく指輪を見詰めて、また、わたしの目から涙が零れ落ちた。

「ったく、泣き虫だな」
「だ、だって!」
「これからも、よろしく、奥さん?」

わたしは、また真っ赤になった。

でも、そうよね。
籍を入れるのは親に挨拶した後、そして、結婚式は夏休みにするとしても、わたし、もう新一の「奥さん」で良いのよね?

「こ、こちらこそ、よろしく、旦那さま・・・」


新一が、ふっと笑うと、わたしを抱き締め、口付けて来た。
その甘さに酔っていると、新一の手が、わたしの胸を揉みしだき始めた。

「ん!?んんんっ!?」

口付けられたままのわたしが、くぐもった声で思わず抗議の声をあげる。

唇を離した新一が、にやりと笑って言った。


「新婚初夜って事で、もう1ラウンド」
「な、何が初夜よっ!?まだ、真昼間じゃないの〜〜っ!」
「イイから、イイから♪」
「よくない〜〜〜〜っ!!」


再び始まった新一の愛撫に、わたしは敢えなく陥落してしまった。
だって・・・嫌じゃないんだもん。仕方ないじゃない。




そして。
わたしが「工藤蘭」になり、工藤邸で暮らすようになったのは、それから間もなくの事だった。



<完>



++++++++++++++++++++


<後書き>


このお話は。

「たまには、原作設定裏新蘭連載をやりたい!」というだけの動機で、書き始めたものです。
だって、裏の連載話は、殆どがパラレルだったんですもん。

で、とにかく、「ベタなお話」が書きたいと、思いました。
私的「新蘭未来話捏造の王道」でも、あります。


で、タイトルは、ですね。

「ベタな展開のお話を書きたいなあ」
「ベタな」「展開」→「Better(ベタな)」「 Development(展開)」という、タイトルに、あいなった訳です。
ベタ→Betterは、勿論、「ダジャレ」です。まあ、元々の意味、「より良い」と訳しても、構わないんですがね。
くだらなくて、すみません。

最終回アップまでに、結局、正解者はお1人だけでした。(応募総数も少なかったですが)
その方からのリクはまだありませんが、いつでもお待ちしております。


このお話に、詰め込もうと思った要素は、以下のようなものです。

「忙しくてすれ違う新蘭」
「会えばいつもエッチに持ち込むスケベ〜な新一君」
「『新一は体目当てなのでは?』と、不安になるらんらん」
「新一君がヘタレを返上する頑張りで、蘭ちゃんの誤解を解く」
「新一君の方こそ、実は蘭不足で大変だった」
「新一君の深くて重い愛を知るらんらん」
「とうとう新一君がプロポーズ!けれど『責任取る為?』と素直になれないらんらん」
「新一君が頑張ってプロポーズしに来たのに、なかなか気付かない天然らんらん」
「ようやく気持ちが通じ合い、2人は学生結婚する」

結構てんこ盛りですが、思いっきり詰め込みました。

途中、間が開いた事もあり、結局、ブログで1年がかりの連載になりましたが、とても楽しく書きました。
蘭ちゃん一人称で、新一君の心情を描写するのが、難しかったけど、楽しかったです。


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